夕食作りにも役立つんです

2020年03月31日

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夕食作りにも役立つんです
(5号「つながる朝ごはん」)

みなさんは、朝ごはんに定番のスタイルがあるでしょうか? 
低血圧の私の場合、ベッドから何とか起き上がったら、台所へ直行、薬用養命酒をぐいっとひと口飲んで目を覚まし、濃いコーヒーを淹れる。その間にパンをひと切れ焼き、果物を切って口へ放り込み……とまあ、お世辞にもスタイルがあるとは言えません。
あるとき、私の料理の先生、手島幸子さんとご自宅で話をしていたら、手島さんの朝ごはんはだいたい毎日違うメニューで、ご飯とおみそ汁におかずが2~4品、それを15分ほどで手早くととのえているとのこと。
「ためしに召し上がってみる?」と手島さんが台所に立ち、ささっと出してくださったのは、こんな献立でした。

・巻かない玉子焼き
・切干大根と坊ちゃんかぼちゃの煮もの
・プチトマトとほうれん草のおひたし
・漬け物(お気に入りの店で購入)
・青さ入りのみそ汁
・ご飯+自家製のゆかり

ああ、これは私にとっては晩ごはんくらいの品数なのだけれど。
聞けば、このなかで一から作ったのは玉子焼きくらいで、あとは、前日の夕食のおかずに常備菜を組み合わせてから「味変」させたり、あらかじめまとめて切っておいた「ストック野菜」をみそ汁の具にしたり。
つまり、夕食作りとうまく「つなげる」ことで、時間もかからないし、飽きないし、食材にも無駄を出さない工夫を凝らしているのでした。
でも手島さんは、そんな工夫は「時短のため」ではなく、「旬を感じられる献立を無理なくととのえるため」とおっしゃいます。「朝ごはんが幸せなものだと、一日をご機嫌で始められるでしょう?」と。

今回の企画では、手島さんが日々実践している「つなげる知恵」をいくつもご紹介しています。
帰宅が遅くなりがちな私は、夕食作りのほうで活用していますが、とても助かっています。一つでも二つでも、あなたの暮らしに合わせてお試しください。
(担当:北川)


暮しの手帖社 今日の編集部